中央執行委員長
松島 知大
組合員の皆さん、日頃は労働組合の諸活動にご理解とご協力をいただいていることをお礼申し上げます。
さて、ここ数年、大阪トヨタは非常に大きく激しい変化に対応してきました。2020年の全車種併売から
はじまり、地場資本化とレクサス事業の吸収分割、新型コロナウイルスの感染拡大に起因した“新たな働き方”への対応、さらには他ディー
ラーによる車検不正によるトヨタブランドの低下、メーカー配車施策による長納期化や増産体制による業務量の増加やお
客さまへの対応など、一人ひとりがとても大きく、また多くの変化を経験することとなりました。くわえて、当社のみな
らず日本経済全体で人不足が深刻化し、足元では人材獲得競争がかつてないほど激化しております。そのなかで企業とし
て生き残っていくためには、組合員一人ひとりの『人』が最大限のパフォーマンスを発揮し、地域のなかで選ばれていく
企業になっていかなければなりません。
『人』が最大限のパフォーマンスを発揮するためには、職場や生活のなかに、不
安や不満、心配事がなく心身ともに充実していることは当然のことながら、安心し
て働くことができる職場環境の構築が何よりも大切です。自動車業界は100年に一
度の変革期と呼ばれていましたが、その変革期はまだ終わっていないと認識してい
ます。今後もあらゆる“変化”“変革”に立ち向かい、より強い大阪トヨタであり続ける
ためには、私たち働く『人』一人ひとりの“力”が新しい未来を創り、これまで以上
に重要になってくることは言うまでもありません。
労働組合では、そうした皆さん一人ひとりの“不安”や“心配”を少しでも解消してい
くことで、個人や会社の“成長”や“進化”の一助となれるよう、58期も引き続き、今
いる「人」は当然のことながら、将来の組合員のため「これまで以上に『この会社
に入社してよかった』と思えるように!」をスローガンに掲げ活動を推進していきます。
労働組合の綱領には“労使対等の原則に基づいて問題意識を共有化しつつ同質化し
ない「異質の共同」関係を確立する”とあります。今まで大阪トヨタで当たり前だっ
たことが世間から見たらどうなのか?大阪トヨタの常識が世間の非常識になってい
ないか?労働組合として、しっかりと職場に軸足を置き、経営のカウンターパート
機能を一層強化し「働く側の目線」で、これまで以上に「この会社に入社して良か
った」と思えるよう、現在、そして将来の組合員のために取り組みを進めていきます。
大阪トヨタは今年96周年を迎えます。創業100周年に向け、皆さん一人ひとりの
力で大阪トヨタをもっと良い会社にしていきましょう!